春の訪れ

春の訪れ

庭に草花が咲き、蕾が動き出し、春の訪れを感じるようになりました。

 

ほったらかしたターサイの菜花

ブルーベリーの蕾

あじさいの蕾

そして今庭で一番元気なのはこちら

カラスノエンドウ

いわゆる雑草といわれる草です。かなり伸びてきたのでちかぢか地上部だけ少し刈り取らせてもらおうと思います。

このカラスノエンドウはマメ科の植物なので、根っこには根粒菌という微生物が住み着いています。根粒菌との共生関係にあるマメ科の植物には窒素が蓄えられるので、土地が肥沃になるといわれているからです。

なので草は刈るけど根っこは抜きません。

新芽にはアブラムシが集まります。そしてそのアブラムシを食べるためにテントウムシが集まってきてくれます。テントウムシは同じく畑の作物につく虫も捕食してくれるので益虫と呼ばれていますね。

また花にはハチが蜜を求めてやってきます。ミツバチは我が家のブルーベリーの受粉には欠かせないパートナーです。

ここに書いたのはカラスノエンドウだけに当てはまることではありません。

 

雑草を抜かない庭づくり

いわゆる雑草といわれる植物にも見えない部分、観れていない部分に隠された役割があるということを知ってからは、なるべくならその役割をはたしてもらった上で、自分たちにとっても心地いい場を作ろうと考えるようにしています。

5年前、宿の施設内装と同時に庭をどうしようかと考えていた時に、オーガニックな庭づくりを意識しているという庭師さんの記事を読みました。

その方は庭の雑草を根っこは抜かずに一定の長さで刈りそろえる手入れの仕方をするそうです。芝生と敷いたりせず、草の根も抜かないやり方は素人にも取り入れやすいと思って始めたのがきっかけでしたが、結果として我が家の空間にフィットする形になったと思います。目指すイメージは気持ちいい野原です。

はじめのうちは夏場になると背の高く、つんつんした葉のイネ科の草が多かったので、刈っても刈ってもな状況でしたが、数年した今は地面に近く葉を広げる植物が多くなってきました。以前よりも草刈りの頻度を減らしてもなんとか居心地を保てるようになっています。

根っこを抜かず、土を露出しなないようにしたおかげか、地面は柔らかく潤いがあります。ミミズが多いからか、そこら中にモグラが穴をあけるのはちょっと困りますが、目に見えない土壌も賑やかなのは良いことです、

なにより、子どもが虫を見つけてはしゃいだり、草花をつんでブーケを作ったりする様子を見ていると、この庭でよかったと思えます。

 

とはいっても、これからの時期は勢力を増す草の勢いとの勝負ですが、真向からぶつからずに、いい加減な手入れで頑張りたいと思います。

毎年毎年、少しづつ表情を変える庭と、その変化に気づける視点を持ちづつけていたいですね。

 

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